〈実務〉
【新着】

非アルコール性の脂肪肝を生検と同等に診断可能なAI技術の進歩により、非侵襲的なスクリーニングが実現する。

(酒飲まぬ人の脂肪肝、AIで発見 生検なし負担軽く 大阪の病院開発:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASPB1… #調剤  #消化器  #脂肪肝)

【概要】

脂肪肝とは、肝臓に脂肪が異常に蓄積した状態を指し、主に中性脂肪が30%以上を占有し、BMIが30以上の肥満者に多く見られる。

可逆的な非進行性の変化であるため、原因の除去とともに正常化するが、放置により肝炎や肝硬変、肝がんを引き起こすリスクがある。

〈研究〉

【分析】

中性脂肪は、糖質の過剰摂取により肝臓に蓄積するため、アルコールやブドウ糖よりも10倍ほどの糖化作用を有する果糖は、用量依存的に肝毒性が高い。


アルコール性脂肪肝であれば、6週間程度の断酒により退行するため、適量であれば飲酒の再開も可能となり、非アルコール性脂肪肝であれば、食生活の改善が治療の基本となる。

〈教育〉
【対策】

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の患者数が増加傾向にある中で、非侵襲的な診断技術の向上による早期のスクリーニングを用いた予防政策が必要である。

【参考】

『抱きしめたい』

2014年に日本で製作された塩田明彦監督による作品である。

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交通事故により半身麻痺と記憶障害を抱えるヒロインが、出産後に急性妊娠性脂肪肝を患い、苦難を生きる物語である。